「歯列矯正すると顔の印象が変わる」 と耳にしたことはありませんか?
実際に、歯並びや噛み合わせが整うことで、口元のバランスが変化し、
顔全体の印象に変化をもたらすことがあります。
変化の程度には個人差があり、具体的な変化を理解しておくことが安心して治療を受けるために重要です。
本コラムでは、歯列矯正によって顔が変化する理由や、影響について解説します。
矯正治療のメリットや注意点を理解し、納得したうえで治療に臨むためにも、ぜひご参考にしてください。
◆歯列矯正で顔が変わる理由
矯正治療で歯列を整えると、歯が適切な位置に収まり、口元がすっきりとした印象になります。
特に、子どもの歯列矯正では顎の成長に合わせて歯並びを調整するため、
顔の印象が変わることがあります。
大人の歯列矯正では骨格そのものは変化しませんが、
口周りの筋肉のバランスが整うことで、フェイスラインが引き締まり、小顔に見える場合があります。
また、歯ぎしりや食いしばりの習慣がある方は、
咬筋が過度に発達するためにエラが張って見えることがあります。
歯列矯正で噛み合わせが改善されると、無意識の歯ぎしり・食いしばりが減り、
エラの張りが目立たなくなるケースも少なくありません。
さらに、歯列矯正で抜歯を行うか否かによって、口元の印象に違いがでることもあります。
★Eラインが重要|歯列矯正によって起こる口元の変化とは
口元は見た目に影響するため、歯列矯正によって「顔の印象が変わった」と感じるケースがあります。
歯列矯正では、「Eライン」を意識して治療計画を立てることが一般的です。Eラインとは、
横顔の鼻の先端から顎の先端を結んだラインの呼称です。
このラインに対して唇が触れる、もしくは唇がわずかに内側にあるのが理想的とされています。
特に以下の症例では、歯列矯正によってEラインが変化しやすい傾向です。
・出っ歯(上顎前突)
・受け口(下顎前突)
・開口
治療によりEラインが理想的に整うケースもあれば、患者さまの骨格や歯の状態によっては、
期待した変化と異なる仕上がりになる場合もあります。
そのため、歯列矯正の開始前に歯科医師と綿密な打ち合わせを行い、
仕上がりイメージを共有しておくことが大切です。
Q1:歯列矯正を始めてからどのくらいで顔の変化を感じますか?
A1:治療を開始してから半年ほどから顔の変化を感じる方が多くいらっしゃいます。
しかし、その時点での変化は治療途中での一時的な変化です。
最終的な仕上がりは治療が完了した時点となるため、治療の進行とともに変化を見守ることが大切です。
Q2:噛み合わせが改善することで、顔の変化以外にどのような影響がありますか?
A2:歯列矯正によって、噛み合わせが整うと咀嚼機能が向上し、
消化がスムーズになるため胃腸への負担が軽減されます。
また、歯並びや噛み合わせが原因で発音が不明瞭になっていた方は、発音や滑舌が改善されるケースがあります。
大阪市 平野区 ながやま歯科 永山公太