マウスピース矯正で計画通りに治療を進行するには、マウスピースの装着時間を守る必要があります。
本コラムでは、マウスピースの装着時間が足りなかった場合に起こるトラブルについて解説いたします。
装着時間を守れなかった際の対処法についても説明していますので、ぜひご参考ください。
マウスピース矯正で装着時間が足りないと起こるトラブル
マウスピースは1日20時間以上装着する必要があり、食事中や歯磨き以外の時間は睡眠中でも装着しなければなりません。
マウスピース矯正は、マウスピースによって弱い力を継続してかけることで、歯を少しづつ移動させます。
マウスピース1枚で動かせる歯の距離は、1週間で約0.25mm程度です。
歯に力をかけ続ける必要があるため、装着時間をしっかりと守る必要があります。
マウスピースの装着を忘れた場合でも、1日程度ならば治療計画に大きな支障はありません。
しかし、長時間にわたってマウスピースを装着せずに過ごすと、再度装着した際に違和感が生じたり、
今の歯並びと合わなくなる可能性があります。
さらに、マウスピースが適合しなくなると、新たに作り直す必要が出てきます。
その結果、治療期間の延長を余儀なくされる場合があるため、注意しましょう。
治療の失敗例としては、上手く歯が動かない、噛み合わせが悪化するなどがあります。
マウスピース矯正の装着時間が足りなかった時の対処法
マウスピースの装着時間が足りない場合は、早めに歯科医師にご相談ください。
すでにマウスピースが装着できない状態であれば、応急処置として1つ前のマウスピースを装着する方法もあります。
マウスピースの装着時間を守るためには自己管理が重要です。
スマートフォンのアラームを活用する、食事の時間を決めるなど、マウスピースの着脱を管理できるよう工夫しましょう。
また、外出先でマウスピースを紛失する場合もあるため、1つ前のマウスピースを持ち歩く習慣をつけると安心です。
治療中の疑問や装着時間に不安がある場合は、当院やかかりつけの歯科医師に相談しましょう。
Q1:マウスピースを装着した際に、痛む場合の対処法はありますか?
A1:マウスピースの装着時に強い痛みがある場合は、短時間であれば外しても問題ありません。
一時的に1つ前のマウスピースを装着したり、痛み止めを飲むことで治療を続ける方法もあります。
ただし、いずれにしても自己判断でマウスピース矯正を中断せず、歯科医師に相談してください。
Q2:マウスピースを紛失した場合はどうすればよいですか?
A2:1つ前のマウスピースがある場合はそちらで代用しましょう。
マウスピースの交換時期が近い場合は、次の段階で使用予定のものを装着しましょう。
いずれの場合もマウスピースを装着できない期間が無いよう、すぐに歯科医師に報告しましょう。
大阪市 平野区 ながやま歯科 永山公太